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グリストラップQ&A
Q1
グリストラップの存在理由は?
A1
グリストラップの機能は油脂分(グリス)を罠(トラップ)にかけて捕らえるもので、排水時に油脂分を除去し水分だけを排出するために設置されています。尚、その構造と仕組みを知る事によりメンテナンスが容易となります。
Q2
グリストラップの構造は?
A2
グリストラップの構造は、“グリストラップの構造について”で説明していますが、三槽構造から成り、各槽の仕切りは下部にある程度の隙間を設けてあります。油脂分は水分の上に浮くため仕切りでブロックされ、水分は下部より排水される仕組みになっています。
Q3
油脂分を排出してはいけない?
A3
水質汚濁防止法 によりノルマルへキサン値30mg/Lの規制が定められています。これは最終弁から排出される汚水に含まれる油脂分を示すものであり、法的には油脂分をそのまま排出する事は出来ないとされています。
Q4
グリストラップの定期的な洗浄の必要性は?
A4
グリストラップに油脂分が多く附着すると最終槽より油脂分が流出し水質汚濁防止法の規制にかかりますし、衛生的にもよくありません。これを防止するためには定期的に洗浄し、バスケットの中に溜まった食材滓(野菜くずや残飯など)や油脂分を除去し油脂分の溜まるスペースを空けておく必要があります。
Q5
グリストラップに流入する食材滓はどうする?
A5
通常グリストラップの第1槽には食材滓を取るための受けカゴ(バスケット)が設置されています。このカゴを掬い上げると食材滓を取り除く事が出来ますが、カゴより溢れ出た食材滓は網で掬い取ったりします。また、これらのゴミは産業廃棄物扱いとなり、一般ゴミとして廃棄できないとされています。
Q6
グリストラップを洗浄せずに放置するとどうなる?
A6
食材滓がドンドン流れ込み、第2槽3槽にまで回ります。そうなると油脂分とくっつきスカム状になり、トラップ内や配管内に附着し排水を妨げます。また、ゴキブリやハエ等の害虫や雑菌類の発生源となり悪臭を放ち衛生環境を悪化させます。
Q7
グリストラップの清掃はどれ位の頻度でするの?
A7
扱う食材の種類や量により違いますので一概には決められませんが、基本的には上部に浮いた油脂分は毎日~週2回程、または一面に油が浮いたときで、食材滓は毎日除去する事が望ましいといえます。それと汚泥(沈殿物)も年に2~3回は取り除く必要があります。
Q8
清掃時におけるグリストラップ専用洗浄剤の使用スパンは?
A8
グリストラップの洗浄は頻繁に行う事が望ましいですが、毎回グリストラップ専用洗浄剤を使用する必要はありません。概ね月に1~2回の使用です。
Q9
現場によりグリストラップの汚れに差がでる?
A9
処理する食材の量で違いますが、肉類を多く扱う場所では油脂分の付着が多くグリストラップの汚れも早いようです。野菜類のみを扱う場所では肉類を扱う場所に比べて汚れ難い傾向にあります。
Q10
グリストラップ専用洗浄剤は汚れに対してどの様な作用がある?
A10
グリストラップ専用洗浄剤は、グリストラップ内の油脂分を化学的に乳化状態にすることにより、グリストラップ内や配管内の水の流れをスムースにします。また同時に槽内の雑菌や害虫を駆除します。
Q11
グリストラップ専用洗浄剤を流し込めば他には何もしなくてよい?
A11
グリストラップ専用洗浄剤は食材から出て溜まった油脂分を水と酸素ガスに分解しますが、食材滓そのものは分解しませんので食材滓は定期的に掬い取って破棄して下さい。
Q12
グリストラップ専用洗浄剤の残留性は?
A12
グリストラップ専用洗浄剤そのものは油脂分やバクテリア等と反応すると自己分解を始め、最終的には水分と酸素ガスに分解されます。したがって残留性は殆どないものと言え、排水時のPH調整の必要もありません。
Q13
グリストラップ専用洗浄剤の他にどの様な洗浄方法があるのか?
A13
微生物分解によるバイオ洗浄、空気を送り込んで好気性菌を増殖させるエアレーション、特殊セラミックを漬込む方法などがあります。
バイオ洗浄はバクテリアや増殖剤を毎日散布する必要があり、管理が煩雑になりがちですし、すぐにバクテリアが排水されてしまうので効果が薄いとの声もあります。
エアレーションは槽内のゴミを巻き上げ排水させてしまう事があり、同時に酵素の投入をしなければなりません。
特殊セラミック処理の効果は定かでなく、何れの処理方法も設備投資や微生物代などで多大な費用が必要と思われます。
また、スポット的な洗浄方法としては、バキュームや高圧洗浄などがあります。これらは徹底洗浄が可能ですが非常にコスト高になります。バキュームによる吸引の場合は産廃登録業者の資格が必要で、処理後にマニフェストの発行が義務付けられています。登録業者以外の業者が処理した場合は依頼した事業主にも罰則が適用されます。
Q14
グリストラップ専用洗浄剤は他の洗浄方法と併用できる?
A14
基本的には併用はオススメしていません。特にバイオ処理が施されている場合は分解用の有用微生物を殺す事があります。しかし、これら多くの有用微生物は酸素が少なかったり他の雑菌が多く存在すると繁殖を妨げられます。グリストラップ専用洗浄剤は水中の酸素濃度を上げ、他の雑菌を退治しますので、有用微生物投入の前処理剤として併用する事も可能です。但し、有用微生物を投入する時はグリストラップ専用洗浄剤が残留していない状態で投入しなければなりません。
バキュームや高圧洗浄を定期的に行っている場合はグリストラップ専用洗浄剤の使用でこれらの施行スパンを長引かせる事ができますので、大幅なコスト削減になります。また、バキュームでは吸引できない配管内の汚れも除去します。
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