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グリストラップの構造について
グリストラップとはグリース阻集器のことを云い、厨房からの排水や残渣を一時溜めておく装置で、昭和51年1月1日施行された建設省告示第1597号(改訂建設省告示第1674号)により設置が義務付けられており、グリストラップの構造や技術基準についてはHASS217(空気調和・衛生工学会規格)に規定されています。
業務用厨房(ホテル・飲食店等)からは毎日多くの排水が行われますが、この排水中に含まれている油脂分が排水流下にともない、下水管内面に付着することにより管を閉鎖させる恐れがあります。
その防止対策としてグリストラップ(グリース阻集器)を設置することにより閉鎖を防ぐ事ができます。また、浄化槽放流の場合にも、浄化槽の前に設置することで負荷を軽減し処理性能の安定を図ることができます。

(参考:日本下水道協会広島県支部発行「平成17年度排水設備工事責任技術者テキスト」)
上図のようにグリストラップの構造は通常3槽構造になっており、槽内入口である1槽目にはバスケットを設け、野菜くず等を阻集します。
そして水と油の比重差を利用して油脂分を浮上させ分離貯留しますが、槽内に隔壁を設けることにより流速を減速させその効率を高めるためています。
このようにグリストラップは、油脂分を分離・阻集・貯留する装置ですので、バスケットの中にある野菜くず等や貯留された油脂分は定期的に必ず清掃してやる必要があります。
万一そのまま放置していますと阻集限度を超え、下水や浄化槽に流出したり、悪臭がひどくなり食中毒の原因ともなりますので、水質汚濁防止法で基準値が定められています。
・グリストラップ洗浄の経費削減方法
・グリストラップ専用洗浄剤の特徴と効果
・グリストラップQ&A
・グリストラップ洗浄作業(21/09/18)
・お問い合わせはこちらから
グリストラップ専用洗浄剤の特徴と効果
グリストラップには日々雑多な汚れが流れ込んでいますので、清掃は日々行うことが望ましいのですが、労力や手間、多くの時間を費やす事となり、こまめな清掃は難しいのが現状です。
そこで少量で槽内に阻集した汚れを短時間に分解し、同時に殺菌、消臭効果を発揮するグラストラップ専用洗浄剤を定期的に使用する事により、グリストラップの清浄な機能を維持できます。
また、グリストラップ専用洗浄剤の主成分は過酸化水素であり、その安定性は非常に高く、室温では殆ど分解しませんので管理も楽です。
【特徴】
1:洗浄方法が簡単で短時間にグリスやスライムを除去します。
2:汚れと同時に雑菌も除去します。
3:作用中に消臭効果を発揮します。
4:中性洗浄剤のため排水時のPH調整が不要な上、設備を傷めません。
5:洗浄後は水と酸素に分解されるため二次汚染の心配がありません。
【効果】
1:グリストラップ内のガンコな汚れを短時間で分解します。
2:消臭効果が一定時間又は期間持続します。
3:害虫や雑菌を駆除します。
4:通常の清掃メンテナンスでは行き届かない配管内も洗浄し、つまりを解消・予防します。
・グリストラップ洗浄の経費削減方法
・グリストラップの構造について
・グリストラップQ&A
・グリストラップ洗浄作業(21/09/18)
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グリストラップQ&A
Q1
グリストラップの存在理由は?
A1
グリストラップの機能は油脂分(グリス)を罠(トラップ)にかけて捕らえるもので、排水時に油脂分を除去し水分だけを排出するために設置されています。尚、その構造と仕組みを知る事によりメンテナンスが容易となります。
Q2
グリストラップの構造は?
A2
グリストラップの構造は、“グリストラップの構造について”で説明していますが、三槽構造から成り、各槽の仕切りは下部にある程度の隙間を設けてあります。油脂分は水分の上に浮くため仕切りでブロックされ、水分は下部より排水される仕組みになっています。
Q3
油脂分を排出してはいけない?
A3
水質汚濁防止法 によりノルマルへキサン値30mg/Lの規制が定められています。これは最終弁から排出される汚水に含まれる油脂分を示すものであり、法的には油脂分をそのまま排出する事は出来ないとされています。
Q4
グリストラップの定期的な洗浄の必要性は?
A4
グリストラップに油脂分が多く附着すると最終槽より油脂分が流出し水質汚濁防止法の規制にかかりますし、衛生的にもよくありません。これを防止するためには定期的に洗浄し、バスケットの中に溜まった食材滓(野菜くずや残飯など)や油脂分を除去し油脂分の溜まるスペースを空けておく必要があります。
Q5
グリストラップに流入する食材滓はどうする?
A5
通常グリストラップの第1槽には食材滓を取るための受けカゴ(バスケット)が設置されています。このカゴを掬い上げると食材滓を取り除く事が出来ますが、カゴより溢れ出た食材滓は網で掬い取ったりします。また、これらのゴミは産業廃棄物扱いとなり、一般ゴミとして廃棄できないとされています。
Q6
グリストラップを洗浄せずに放置するとどうなる?
A6
食材滓がドンドン流れ込み、第2槽3槽にまで回ります。そうなると油脂分とくっつきスカム状になり、トラップ内や配管内に附着し排水を妨げます。また、ゴキブリやハエ等の害虫や雑菌類の発生源となり悪臭を放ち衛生環境を悪化させます。
Q7
グリストラップの清掃はどれ位の頻度でするの?
A7
扱う食材の種類や量により違いますので一概には決められませんが、基本的には上部に浮いた油脂分は毎日~週2回程、または一面に油が浮いたときで、食材滓は毎日除去する事が望ましいといえます。それと汚泥(沈殿物)も年に2~3回は取り除く必要があります。
Q8
清掃時におけるグリストラップ専用洗浄剤の使用スパンは?
A8
グリストラップの洗浄は頻繁に行う事が望ましいですが、毎回グリストラップ専用洗浄剤を使用する必要はありません。概ね月に1~2回の使用です。
Q9
現場によりグリストラップの汚れに差がでる?
A9
処理する食材の量で違いますが、肉類を多く扱う場所では油脂分の付着が多くグリストラップの汚れも早いようです。野菜類のみを扱う場所では肉類を扱う場所に比べて汚れ難い傾向にあります。
Q10
グリストラップ専用洗浄剤は汚れに対してどの様な作用がある?
A10
グリストラップ専用洗浄剤は、グリストラップ内の油脂分を化学的に乳化状態にすることにより、グリストラップ内や配管内の水の流れをスムースにします。また同時に槽内の雑菌や害虫を駆除します。
Q11
グリストラップ専用洗浄剤を流し込めば他には何もしなくてよい?
A11
グリストラップ専用洗浄剤は食材から出て溜まった油脂分を水と酸素ガスに分解しますが、食材滓そのものは分解しませんので食材滓は定期的に掬い取って破棄して下さい。
Q12
グリストラップ専用洗浄剤の残留性は?
A12
グリストラップ専用洗浄剤そのものは油脂分やバクテリア等と反応すると自己分解を始め、最終的には水分と酸素ガスに分解されます。したがって残留性は殆どないものと言え、排水時のPH調整の必要もありません。
Q13
グリストラップ専用洗浄剤の他にどの様な洗浄方法があるのか?
A13
微生物分解によるバイオ洗浄、空気を送り込んで好気性菌を増殖させるエアレーション、特殊セラミックを漬込む方法などがあります。
バイオ洗浄はバクテリアや増殖剤を毎日散布する必要があり、管理が煩雑になりがちですし、すぐにバクテリアが排水されてしまうので効果が薄いとの声もあります。
エアレーションは槽内のゴミを巻き上げ排水させてしまう事があり、同時に酵素の投入をしなければなりません。
特殊セラミック処理の効果は定かでなく、何れの処理方法も設備投資や微生物代などで多大な費用が必要と思われます。
また、スポット的な洗浄方法としては、バキュームや高圧洗浄などがあります。これらは徹底洗浄が可能ですが非常にコスト高になります。バキュームによる吸引の場合は産廃登録業者の資格が必要で、処理後にマニフェストの発行が義務付けられています。登録業者以外の業者が処理した場合は依頼した事業主にも罰則が適用されます。
Q14
グリストラップ専用洗浄剤は他の洗浄方法と併用できる?
A14
基本的には併用はオススメしていません。特にバイオ処理が施されている場合は分解用の有用微生物を殺す事があります。しかし、これら多くの有用微生物は酸素が少なかったり他の雑菌が多く存在すると繁殖を妨げられます。グリストラップ専用洗浄剤は水中の酸素濃度を上げ、他の雑菌を退治しますので、有用微生物投入の前処理剤として併用する事も可能です。但し、有用微生物を投入する時はグリストラップ専用洗浄剤が残留していない状態で投入しなければなりません。
バキュームや高圧洗浄を定期的に行っている場合はグリストラップ専用洗浄剤の使用でこれらの施行スパンを長引かせる事ができますので、大幅なコスト削減になります。また、バキュームでは吸引できない配管内の汚れも除去します。
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